Poco a poco

元音楽療法士、現音楽講師の音楽考。

レッスンで心がけていること

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今回は私が日々のレッスンで心がけていることについて書いていきます。

「内容」より「教え方」の部分ですね。

 

私自身、幼少期からずっと音楽教育を受けてきました。

そう聞くと、誰もが「音楽が相当好きだったんだねー」と言いますが、実はそうでもありません。

自分で始めたフルートや声楽と違って、ピアノは何故習っているのかよく分からない状態でした。

家で「練習しなさい!」と怒られてから練習する→レッスンで弾けず、怒られる→練習のやる気が出ない、の悪循環。

ピアノを習うことは義務で、「辞める」という選択肢がそもそもなかった。

大学に進学した頃には、すっかり音楽教育そのものを批判する人間になっていました。音大に進学しているのに(笑)。

 

私が講師業に力を入れるようになったのは、最初にボイストレーナーになったことが大きいです。

歌のレッスンはピアノと違って、誰でもある程度うたえる状態からのスタートになります。そして、自分で習いたくて習っている人がほとんど。

純粋な好奇心で、歌が上手くなりたい、という人が圧倒的に多いです。

トレーナーは、元からあるものを更に良くするサポートをする、そんな役割なんですね。

 

そんな生徒さんと日々接するうちに、「このレッスンの形を応用すれば、自分が経験出来なかった、新しいピアノレッスンが出来るんじゃないか」と考え、ピアノ講師も始めることにしました。

 

…と、ストーリーが長くなりましたが、そんな経験を経て、私のレッスンでは

「生徒さん主体のレッスン」

を心がけています。

私が受けたピアノレッスンとボーカルレッスンの違いはそこだったんですね。

 

幼児であっても、自分で活動を選ばせる。

小学生であっても、どう演奏したいのか?どうやったらそれが出来るのか?

を考えさせる。

もちろん、大人でも一緒です。

一方的に押し付けられる音楽ではなく、自分で自分の作品を作り上げていく過程に音楽の楽しさや喜びはあると思います。

その楽しみを奪わないように、そのサポートが出来るように、と日々心がけてレッスンを行なっています。

 

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