Poco a poco

元音楽療法士、現音楽講師の音楽考。

何故女子はヨガにハマるのか

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ヨガを始めて、8年が経とうとしています。

「ヨガ」というと、バラエティー番組に出てくるモデルとか女優とかがこぞって紹介している、意識高い系の趣味、というイメージがありますが、特に意識高い系ではなくても続けている人は多いです。

そこで、今回は何故女子がヨガにハマるのか、を考察していきたいと思います。

 

 女子にとってヨガはアボカドのようなものです。

 アボカドは「世界一栄養価の高い果物」として有名ですよね。

そして、これもまた、意識高い系女子の大好物。

美容やダイエット効果が高く、そこらへんが彼女らの人気の元だと思うのですが、私のような意識普通系女子が最初に魅了されるのは、アボカドの持つ「疲労回復効果」だったりします。

 

アボカドにはエネルギー代謝を助ける働きがあるビタミンB群が豊富に含まれています。

疲れや集中力不足に効果的なビタミンB1

ストレスに効果的なビタミンB2

倦怠感に効果的で、炎症を抑える効果もあるビタミンB6。

これらは、そのまま私が感じているヨガの効果にあてはまります。

 

そもそも、私がヨガを始めたのはマッサージ代を節約するためでした。

美容やダイエットのためにヨガを始める人も多いと思いますが、私は「身体のだるさ、肩こり、腰痛解消のため」という、かなり低い意識を持ってヨガに通い始めました。

私が最初に選んだのは「リストラティブヨガ」。

(リストラティブとは、英語で回復とか修復とか、そういう意味です。)

このヨガは、ボルスターと呼ばれる抱き枕みたいな補助具を使って、ヨガのポーズをして、寝ているだけの癒し色の強いヨガです。

これ、マッサージで寝てるだけなのと、ほぼ変わりません。

何なら、ポーズ中に先生が毛布を掛けてくれたり、頭や肩や手をほぐしてくれたり、アイピローを置いてくれたりします。

レッスンの前後には、足湯みたいなサービスもあります。

さらに、レッスン終了後は、ハーブティーまで出してもらってました。

 いや、ほぼマッサージ店だよね、それ。

 

当時の私は、80代の老女の中に混じっていても気づかれないだろうほどに、猫背がひどく、姿勢の悪さからくる肩こり、腰痛に悩まされていました。

運動をする習慣もなく、そもそも体力も筋力もない、動く気もない、身体硬い、体育嫌い、ラジオ体操すら音楽に合わせて出来ない。……という超インドア派だった私にとって、ヨガは「動かなきゃいけない」「スポーツ」「運動」「キラキラ女子!」というイメージが強く、続けるのは難しそうだと思っていました。

でも、痛みがつらくなる度にマッサージに毎回通うのは、お金が続かない。

 

そう思っていたところ、ちょうど、近所に新しくヨガスタジオがオープンしました。

当時は、ヨガスタジオの数も今ほど多くなく、アスリート並みの動きをするためのヨガを教えるスタジオがほとんどだった中、そのスタジオはヨガの「疲労回復効果」を前面に押し出していました。

「寝ているだけなら出来そうだ」と思った私は、早速、そのスタジオに通いはじめました。

 

なんとなくだるい、疲れがとれない、とにかく体の不調を何とかしたい、という時は、この「リストラティブヨガ」が絶大な効果を発揮します。

ポーズをとって寝ているだけで、全身の血流が促進され、簡単に言うと「スッキリ!」します。

1年くらい、この寝ているだけのヨガに通うことで、姿勢は整い、身体の不調は徐々に減っていきました。

 

元気になってくると、疲労回復効果の先を求めたくなるのが女子っていう生き物です。

ヨガにはアボカドと同じくデトックス効果もある、ということで、次に少し動きのある「フローヨガ」に移りました。

アボカドには食物繊維も豊富に含まれていて、食べると便秘解消にも効果があるそうです。また、カリウムも含まれていて、むくみの解消にも効果があります。

ヨガに当てはめると、身体をねじるポーズが食物繊維でしょうか。

フローヨガで動いたりストレッチをしたりすることで、寝ているだけよりもさらに血流やリンパの流れが促進され、朝起きたら顔がパンパン! ということが減っていきました。

 

一つだけ難点を言うと、アボカドが食べ過ぎるとカロリーオーバーになりやすいのと同様に、ヨガもやり過ぎると俗世を超越した仙人のような心境になりがちです。

私も、一時期は仙人になろうとしていましたが、一周周って現在は、またリストラティブヨガに戻っており、寝る前の15分間のヨガで一日の疲れをリセットするようにしています。

 

女子力の頂点のようなモデルや女優のような人たちから、私のような健康になりたいだけの普通系女子まで、全ての女子の欲求を万能に満たすことができるのが、ヨガの魅力だと思います。