Poco a poco

元音楽療法士、現音楽講師の音楽考。

口を大きく開けてうたうことの弊害

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こんにちは、ボイストレーナーのreina です。

ボイトレの記事を書こうとすると、ついついマニアックな方向に向かっていきがちなので、できるだけ簡単にできるトレーニングを紹介していこうと思います。

 

今回は口を大きく開けてうたうことについて書いていきます。

 

小学校や中学校で、「うたう時は口を大きく開けてうたいましょう。」と習った方は多いと思います。

ボイトレ業界でも、この考えはまだまだ根強いです。

 

これも一度実験してみてほしいのですが、

①口を思いっきり大きく開けて「おはようございます」と言う

②口を軽く開けて「おはようございます」と言う

 

どちらが言いやすいでしょうか?

①だと唇やアゴに力が入り、動かしにくかったはずです。

頑張ってうたおうとされる方の多くが、①の状態でうたおうとされます。

口を大きく開けようとすればするほど、唇、舌、アゴ、喉に力が入り、どんどん声は重くうたいにくくなる。

口は力まない程度に軽く開けるよう意識しましょう。

 

更に、ワンポイント。

下あごではなく、上あごを上に持ち上げるように、口の中の天井を引き上げてうたうと、声が響きやすくなります。

特に明るい、軽い声を出したい時は効果的です。

 

私の所感としては、口を大きく開けるより、

1 口の中の空間を高く保つ

2 舌や唇をしっかり動かす

3 下あごを動かさない

ことを意識した方が、うたいやすくなります。

特に高音は、口を大きく開けていたら力が入りすぎてうたえません。

 

うたっていると声がどんどん重くなる

高音が大きい声で叫ばないと出ない

はっきりうたおうとすると音程が不安定になる

という方は、「口を大きく開けすぎていないか?」鏡を見て確認してみてください。

必死の顔でうたっていたら…開けすぎです。

唇や舌が楽に動かせる程度まで、口の開きを調整してうたってみてくださいね。

 

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