Poco a poco

元音楽療法士、現音楽講師の音楽考。

鼻腔共鳴の正解は?

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良いニオイをかぐように

こんにちは、ボイストレーナーのreina です。

今回はレッスンでの気づきをシェアしていこうと思います。

 

今月は「鼻腔共鳴強化月間」でした。

鼻腔共鳴とは、簡単に言えば鼻の空間に声を響かせることです。

代表的な練習方法としては、ハミングや鼻濁音「が」でうたう方法などがあります。

 

ハミング練習の時、鼻先に指を当て、振動してればOKと捉える方が多いのですが…。

実は鼻腔共鳴で息を当てるポイントはもっと上、鼻の付け根です。

目安としては目と目の間くらい。

 

一度うたい比べてみて欲しいのですが、

 

①鼻先に息を当てた場合

→硬い、暗い、閉じた響き。声の抜けが悪い。喉が閉まる感じ。

 

②鼻の付け根に息を当てた場合

→軽い、明るい、広がる響き。声の抜けが良い。楽に開放される感じ。

 

ほとんどの生徒さんが

「思っていたより上だった」

と言われます。

そして

「うたうのが楽」だと。

 

そしてもう一つ。

鼻腔共鳴の練習のコツは…

「良いニオイを嗅ぐように」

です!!

これは私がボイストレーナーの研修を受けた時、一番最初に教わった魔法ワードです。

みんながんばっちゃうんですよ。

すごい顔でハミングをしている人が多いのですが、逆効果です。

頑張れば頑張るほど、声は重く硬く苦しくなっていきます。

 

実際、息は吐いているのですが、「良いニオイを嗅ぐように」吐くことで、適度に脱力し、声が響きやすくなります。

家で鼻歌をうたっている時の感じをイメージしてみるのも良いですね。

 

鼻腔共鳴の練習の際は、ぜひこの二つのポイントを意識して練習してみて下さい。

 

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