Poco a poco

元音楽療法士、現音楽講師の音楽考。

うたっていると息が苦しくなる人へ(基礎練習編)

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こんにちは、ボイストレーナーのreinaです。

生徒さんの悩みで多いのが、「うたっていると息が続かない」というもの。

腹式呼吸のやり方を見直すだけで改善する場合もありますが、ブレスコントロールがうまくいっていないことが原因の場合が多いです。

腹式呼吸は出来るのに、うたっていると息が苦しくなる、息がもたないという方は、ブレスコントロールを練習してみてください。

今回は、基礎練習をご紹介します。

 

<ブレスコントロール・基礎練習>

腹式呼吸を見直す。

息を吸ったときおなかが膨らみ、息を吐いた時おなかがへこむ。4回ほどリラックスして繰り返します。

腹式呼吸の詳しいやり方は↓を参考にしてください。)

transparents8.hatenablog.com

 

メトロノームを鳴らしながら、腹式呼吸で息を吐いていく。

息を吐くときは上下の歯を閉じ、その隙間から息を流すようにS--と吐いていきます。

1.8拍吐いて4拍で吸う。(×4回)

2.7拍吐いて1拍で吸う。(×4回)

3.7.5拍吐いて0.5拍で吸う。(×4回)

BPMは60から始め、80、100、120とだんだんテンポアップしながら行っていきます。

 

メトロノームを鳴らしながら、腹式呼吸ロングトーンを行う。

母音「あ」で息を長く伸ばす練習をします。音の高さは出しやすい高さで構いません。

1.8拍ロングトーン、4拍で吸う。(×4回)

2.7拍ロングトーン、1拍で吸う。(×4回)

3.7.5拍ロングトーン、0.5拍で吸う。(×4回)

BPMは60から始め、80、100、120とだんだんテンポアップしながら行っていきます。

 

ポイントはリラックスして行うということです。

息を吸うときに肩が上がる人は、上体に力が入っているので、脱力して、おなかだけが柔らかく動くイメージで行ってみてください。

実際に歌で使うのは、3(7.5拍吐いて0.5拍で吸う)のパターンが圧倒的に多いです。

息をしっかり吐くこと、最初から最後まで一定のスピード、量で息を吐いていくことを意識して練習してみてください。

息を吸うときは、がんばってたくさん吸おうとするのではなく、おなかを緩めるだけです。一瞬で吸う、テンポの中で吸うことを意識してみましょう。

 

この基礎練習がうまくできるようになったら、実際に曲の中で応用していきます。

曲での応用の仕方は、次回書いていきたいと思います。

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