小学生のボイストレーニング
こんにちは、ボイストレーナーのreinaです。
毎週日曜日は小学生のグループボーカルレッスンを行っています。
今はコロナのこともあり、オンラインレッスンで行っています。
小学生に歌を教えるって何をするの?
小学生からボイトレって必要あるの?
と疑問に思われる方も多いと思います。
そこで、今回は小学生のボーカルレッスンの内容とメリットについて書こうとおもいます。
【小学生のボーカルレッスンの内容】
私のボーカルレッスンでは主に3つのポイントに沿ってレッスンを展開しています。
①リズム
まずは4拍子の曲にステップをつけ、表拍をしっかり身体で感じて合わせながらうたうことを目指します。
曲をしっかり聞いていなかったり、聞いていても身体の動きがついてこなかったり…。
大人は簡単にできることでも、子供にとっては難しかったりします。
簡単なステップができるようになったら、8ビートのステップなど、ステップの難易度を上げていきます。
リズムトレーニングとしては他にも、簡単なソルフェージュやラップ、拍を合わせるトレーニングなどを行っています。
②ピッチ
音の高さを正確にうたうトレーニングです。
コール&レスポンスで、先生のうたったとおりにまねをする練習をします。
短く簡単なフレーズから始め、徐々に長く難しいフレーズへとステップアップしていきます。ゴスペルのコール&レスポンスのようなイメージです。
他にもコードを聞き分ける聴音や音程を正確にとってうたう発声練習などを行っています。
ピッチのトレーニングでは、音を正確に聴く耳を鍛えることを意識してレッスンを行っています。
③発声
楽にきれいな声を出せるよう、基本的な発声を教えています。
具体的には呼吸、姿勢、息の流れのイメージ、ブレスの吸い方、地声と裏声の声の出し方、身体の使い方、母音と子音の発音、表現などです。
中~上級者になると、ミックスボイスなど高音をきれいに出すトレーニングに移ります。
以上、リズム、ピッチ、発声の3つの観点からボーカルのレッスンを行っています。
【小学生のボイストレーニングのメリット】
小学生からボイストレーニングを始めるメリットとしては
1.いろいろな音楽に興味を持つ
ご自身の小学生時代を思い出していただきたいのですが、その時知っている音楽って
学校で習ったものかアニメやドラマの主題歌、好きなアイドルの曲、CM曲くらいだと思います。
小学生のうちから聞く音楽の幅を広げてほしい、という思いもあり、ボーカルの課題曲や基礎の練習曲には、いろいろなジャンル、アーティストの曲を選ぶようにしています。簡単な洋楽も取り入れるので、子供たちは「他の子が知らないアーティストの曲もうたえる!」と得意気です。
興味を持ったアーティストは、youtubeなどで自分で調べて別の曲を練習したり、英語の歌詞にも臆することなく挑戦したりするようになってきました。
2.表現力、コミュニケーション力が上がる
子供の「こううたいたい」「こうしたい」を出来るだけ引き出すようにしています。
クラシックだと、「こうしましょう」という決まり事が多いのですが、ポップスは表現に関しては自由度が高くなります。
「ここはこういうイメージだから、ボリュームはこれくらいで、こんな声でうたう」という説明を言葉で出来るよう促すことで、自分の表現、自分の音楽の作り方を教えていきます。
講師と一緒に音楽を作る過程で、コミュニケーション力も向上しています。
3.音楽の基礎が楽しく身につく
ピアノの場合、幼少期からはじめて段階的に進んでいくボトムアップ型のレッスンが主流になりますが、ボーカルの場合は、うたうことからはじめるトップダウン型のレッスンが主流になります。
ピアノの退屈な運指練習で嫌になって辞めた、という子でも、ボーカルの場合は最初から曲を使ってトレーニングしていくので、楽しくレッスンを受けられるようです。
もちろん、ボーカルでも基礎的なトレーニングの中には単調なものもありますし、それが必要な段階もありますが、小学生の場合は、面白くないと上達しないので、出来るだけ曲を使って楽しくトレーニングができるよう工夫しています。
以上が、私が考える小学生のボイストレーニングのメリットです。
ボーカルの場合、「楽譜を使ってしっかり読んでうたう」というレッスンはあまりしないので、読譜力をつけたいならピアノをおすすめします。
でも、音楽は楽しんでなんぼ、自己表現してなんぼ、と考えているので、「生涯の楽しみとして」「自己表現の手段として」「心の解放や成長のため」としては、ボイストレーニングの意味があると感じています。
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